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Makoto Nakatsui

Hand Crafted Uillenn Pipes

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楽器及びリードの取り扱い上の注意とメンテナンスの基本

※このページは楽器を購入頂いた方を対象とした簡単なマニュアルです。当方の楽器以外を使用されている方についてはこのコンテンツを利用してのメンテナンスの結果についての責任は負いかねますのでご注意下さい。


 

1.取り扱い上の注意

 

①楽器全般

 

・楽器は直接日光のあたる所に放置しないで下さい。

 

・極端に暖かい/寒い所、湿度の高い/低い所で楽器を保管しないで下さい。湿度

 は60%位が最適ですが、例えば40%以下や80%以上の環境に長時間置くと木材

 の収縮により接続部に緩みが出たりきつくなりすぎたりします。

・急激な湿度・温度の変化を出来る限り与えないようにして下さい。例えば冬

 に屋外から暖房の効いた屋内に持ち込む際は暫く楽器をケースに入れたままに

 して新たな環境に慣れさせます。

・・木部のメンテナンスは原則的に不要です。チャンター管の外側は軽くオイリン

  グしても問題ありませんが、管の内部は指定の無い場合オイリングしないで下

  さい。

・・季節の変わり目には接続部の巻糸量を調整して下さい。乾燥する冬は木材が収

  縮し緩くなります。また湿気の多い夏季は逆に膨張して接続部がきつくなり過

  ぎたり、酷い場合には木側の破損を引き起こす可能性があります。

  ※巻糸は使用箇所によって異なります。

  ・固定箇所…ロウ引きのコットンやリネン(0.5mm前後)。ワックスコードで検索すると見つかります。

  ・スライド箇所…は通常のしつけ糸、コットンミシン糸等を使用して下さい。糸表面にけば立ちがある糸が

          適しています。

 

  

 

②リード 

 

  

・リードは最も破損しやすい部品です。リードを調整する際には充分気をつけて

 下さい。特にチャンターキャップを着脱する際にリードを破損しない様に注意

 が必要です。

・リードは湿度の変化に敏感に反応します。また極端な湿気/乾燥を嫌います。

 チャンターは絶対に口で吹かないで下さい。リードは絶対に濡れない様に注意

 して下さい。

・気温/湿度の変化により楽器のピッチ/弾きごこちは大きく変化します。あまり

 頻繁に調整せず、調子の悪い時はある程度放置して様子を見る事も必要です。

 

 

 ※加湿器や除湿器を使用して楽器を保管、演奏する環境を安定的に維持して下さい。リードは湿度の高低だけでなく急激な変化を嫌います。50~70%の範囲内が理想です。

 
2.リードの調整方法
①リードを開く…指で軽くブライドル(リードの開きを調整する金属ワイヤー)を左右から押して下さい。
②リードを閉じる…指で軽くブライドルを上下から押して下さい。
 

 

 ※ちょっとの開きの変化(目に見えない程度)がリードの振る舞いに大きく影響します。調整は少しずつ行って下さい。

 

 

③リードの差込を浅くする…巻糸(麻糸等)の量を増やして下さい。

 

 

④リードの差込を深くする…巻糸の量を減らして下さい。

 


 

3.リードの調整が必要な場合と調整の方法 

症状

原因 調整 効果 副作用
ピッチ全体が高いリードの差込が深い

リードの差込を浅くする

全体のピッチが下がる バックDが相対的に低くなる
2オクターブ目が相対的に高くなる
ピッチ全体が高くソフトブローリードの開きが小さい リードを開く

全体のピッチが下がる

ハードブローになる

バックDが相対的に高くなる

バックDが強くなる

ピッチ全体が低いリードの差込が浅い リードの差込を深くする

全体のピッチが上がる

バックDが相対的に高くなる
2オクターブ目が相対的に低くなる
ピッチ全体が低くハードブローリードの開きが大きいリードを閉じる 全体のピッチが上がる
ソフトブローになる

バックDが相対的に低くなる

バックDが弱くなる

バックDが低い/弱いリードの開きが小さいリードを開く バックDが高く/強くなる 全体のピッチが上がる
ハードブローになる
ボトムD(ハードD)が低いチャンターベル(末端)の挿入物(折ったカード等)を取り除く/量を減らすボトムDが高くなる
ボトムD(ハードD)が高いチャンターベル(末端)に挿入物を入れる/量を増やすすボトムDが低くなる
ハードDが出難くハードブローリードの開きが大きい リードを閉じる ハードDが出易くなる 全体のピッチが上がる
ソフトブローになる
バックDが弱くなる
ハードDが出難いチャンターベル(末端)に折ったカード等を入れる/量を増やす ハードDが出易くなるボトムDが低くなる
個別の音が高い

指穴の上部をテープで塞ぐ

指穴にワックスを付ける

音が低くなる

 

【注意①】

 

イーリアンパイプスは通常の楽器(ピアノ、バイオリン等)の平均律と異なり純正調でチューニングされています。これは全ての音をドローン音(Dの音)と調和させる為です。この為チューナーを使用して全ての音を合わせる事は出来ません。基本的にはD、Gの音をチューナーで合わせて下さい。

 

また、空気圧の増減でも音程が大きく変化します。ある程度それぞれの音程に持っていく様な弾き方が要求されます。尚、A=440Hzでチューニングします。

【注意②】

 

 

 リードは気温、湿度の変化によって大きく変化します。±20Hz 程は簡単に変動します。また演奏開始後20分程はピッチが低くなりがちです。チューニングする前には充分に慣らし演奏が必要です。

 

  またリードの開きの変化による音程の変化は全体のピッチだけでなく特定の音により大きく影響する場合があります(特にバックD、2オクターブ目のE等)。リードは室温20℃前後、湿度60%程度の環境でA=440Hzになるように作製しています

 

 

 

 ※加湿器や除湿器を使用して楽器を保管、演奏する環境を安定的に維持して下さい。リードは湿度の高低だけでなく急激な変化を嫌います。

 

 

【注意③】

 

  

  チャートには基本的な調整、元に戻す事が可能な調整のみを載せています。問題が解決しない場合はご連絡下さい。またホームページ上で紹介している教材類には更に詳しい調整方法が紹介されていますので入手される事をお勧め致します。リードの破損、リードを削り直した場合は保証致しませんのでご注意下さい。

 

【注意④】

 

  

 初心者は特に空気圧が不安定になりがちです。始めの内はチューニングにシビアにならず、演奏動作に集中して下さい。また頻繁な調整はリードにダメージを与える機会を増やします。人前で演奏する、他の楽器と演奏するという場合を除いてはあまりチューニングにシビアにならず調子の悪い時は様子を見る事も必要です。


 

4.バルブの構造とメンテナンス

 セットには「ベロウズのインレット部」と「ベロウズに繋がる側のバッグのストック」の2箇所にバルブがあります。革の弁が常にぶら下がる向きにバルブ本体の向きを合わせておく必要があります。それぞれの部品に「上」を示す「ポンチマーク」が打ってあります。

 バルブが鳴く時は革の弁にオイルを塗って下さい。オイルは牛脚油が最適です。